ボロフェスタ2016 THE 15th ANNIVERSARY

2016.10.28(fri)・29(sat)・30(sun)
@京都KBSホール&METRO

INTERVIEW

新世代に引き継がれていく、世界最小の音楽フェス!?︎ 〜Live House nanoの二人が語るナノボロフェスタ〜

2016年8月26日

ナノボロインタビュー_TOP画像

土龍(もぐら)写真左
Live House nano店長。ボロフェスタ開催初期メンバーであり、ナノボロフェスタの全体統括。

ミノウラ ヒロキ 写真右
Live House nanoのブッキング担当。今年2016年よりナノボロフェスタブッキングチームのリーダーを務める。

 

そもそもナノボロフェスタって何?

ボロフェスタのプレイベント?世界最小の音楽フェス? 

ミノウラ:ナノボロフェスタって何、かあ。一言ってなるとなんか難しいですねえ(笑)

土龍:そうやなあ。まあでも一言にするならやっぱり「ボロフェスタのプレイベント」かな。元々、毎年10月に京都KBSホールでやっている「ボロフェスタ」[1]の告知としてやっていた前身のイベントがあったんやけど、それをnanoでやるようになって「ナノボロフェスタ」っていうイベントが出来上がったんよ。

ミノウラ:それが10年前の2007年ってことでしたっけ?

土龍:そうそう、今年で気づいたら10周年やね。本当気づいたらって感じやわ。

ミノウラ:僕は関わり出したのが2〜3年前からだからかもしれないですけど、もうプレイベントというか、一個のイベントとして確立している印象ですけどね。世界最小の音楽フェス、じゃないですけど。

土龍:ああ、確かにそういう雰囲気はあるかもしれへん。キャパ80人のnanoに2日間で延べ350人来た年とかもあるからなあ。ほんまあの時はどうしよって感じやった(笑)でも、基本スタンスでボロフェスタのプレイベントってとこはあんまり崩したくない。「新しい音楽に出会える」とか「予定調和感がない」とか「京都のバンドを推す」とか、イベントの空気感は変わらずボロフェスタと共有してるし。より高いクオリティは毎年追求してるから、結果的に一個のイベントとして認識されていくのは嬉しいけど。

[1] 2007年までは京大西部講堂にて開催

 

ナノボロフェスタの10年間を遡る。

トラブル歓迎!予定不調和の10年間。

土龍:気づいたら10周年やけど、思い返すと10年間結構いろんなこと起こったなあって感じ。改めて考えるとやっと10年。

ミノウラ:なんかこう、予想外のことが毎年勝手に起こるし、こっちもどんどん起こそうとしてるしで、予定調和感はゼロですよね(笑)

土龍:せやなあ。にしても、2010年に奇妙礼太郎が寝坊して出番なっても来んかったのは焦ったなあ(笑)第一声が謝罪じゃなかったらどうしてやろうかって思ってたわ(笑)

ミノウラ:そんなこともあったんすね(笑)

土龍:あとは2011年かな?MOROHA[2]がMCで「ナノボロフェスタ呼ばれたけど、ボロフェスタ呼ばれてないです。何かの間違いですよね?」って言ってくれたのとかも面白かった(笑)

ミノウラ:MOROHA、今年ボロフェスタの方でメインステージですよね?

土龍:そう。以来ボロフェスタサブステージの誘いを何度かしてたんやけど、「メインステージ立ちたいです!」って断られててん。ほんでそれが今年やっとメインステージ!ドラマがあるよなあ。

ミノウラ:僕が入る前もめちゃくちゃ色々あったんですね。見事に予定不調和だらけ(笑)よく考えたら、去年僕もT.V.not january[3]のライブ中にステージ上ってテキーラ煽りまくったりしたなあ。今考えたら全然意味わからんなあ(笑)これだけ無茶苦茶なベントで、逆に初期から10年間変わってないこととかってあるんですか?

土龍:京都のバンドがトリを飾るのはずっと続いてる伝統やなあ。京都のバンドをフィーチャーして、地元の音楽を盛り上げていこうっていうのはボロフェスタも、ナノボロフェスタも一生変わらへん。

ミノウラ:それはほんまそうですね。今の運営メンバーにもそこはすごく浸透してる。

[2]ラッパー・アフロとギタリスト・UKのヒップホップDUO。ソリッドなリズムを刻むUKのギターの上に乗るアフロのMCは、見ている人の涙を確実に誘う、人間として生きる喜び・悲しみ・業をすべて含んだ感動スペクタクル。今年は10月30日にボロフェスタ本編に登場。
[3]関東を中心に現在4人組で活動中のアコースティック・生楽器編成のバンド。その生活感たっぷり、等身大の歌や歌声に魅了される音楽好きは、世代・ジャンルを問わない。とても普遍的。去年ナノボロフェスタに登場、初めて見たミノウラの心を鷲掴みにした。


ボロフェス2016-20

去年まで責任者として、ブッキングプロデュースを行っていた土龍。

 

今年は10周年!どんなイベントに?

ブッキングを新世代が担当。超若手バンドも出演!

土龍:10周年だからってわけでもないけど、いい区切りなんで今年から若い世代にブッキングを担当してもらっています。だから今年はブッキングの毛色が少し変わったかもしれない。よりとっつきやすくなったというか。ミノウラ的にはその辺どう?

ミノウラ:そうですね。今回僕がブッキングチームのリーダーやらせてもらうにあたって、テーマは「よってらっしゃいパーティー」と設定しました。今までよりももっと外に開けたイベントというか、より初めての人が楽しみやすい雰囲気のあるイベントにしたいと思って組みました。

土龍:最初はどうなるか不安やだったけど、俺では絶対思いつけないラインナップになっていて、すごい楽しみやね。

ミノウラ:今回はブッキングメンバーたちの趣味がバラバラだったので、敢えてそこをまとめ切らずに散らしてみました。みんな本当に嗜好はバラバラなんですけど、「いいイベントにしたい」っていうのは強く共有していたので、そこを信じ切りました(笑)

土龍:正直俺自身はちゃんと聞いたことないくらい若手のバンドもたくさんいるんやけど、そういう新しい音楽に出会えるのも、「ボロフェスタ感」があってすごくいいなって思う。

ミノウラ:若手のバンドはブッキングチームのメンバーが足を使って掘り出してきたんですよ。Faded old city[4]とか、Baloon at dawn[5]とか。彼らは今までの出演者と並べると、かなりの若手なんですけど、なんかバッチリきそうだなってみんな思ったのでオファーしました。今までのナノボロフェスタのいいところを踏まえつつ、新しいブッキングチームなりの関西音楽シーンの「読み」を入れていきたいと思ってます。それがナノボロフェスタっていう場とうまく化学反応起こしてくれればいいなって思ってます。

[4]奈良を中心に活動する4人組のロックバンド。平均年齢は20歳。いわゆるインディ・ポップを疾走感たっぷりに奏でるが、その立ち居振る舞い、演奏クオリティは若さを感じさせない「いぶし銀」。ナノボロフェスタ2016には27日の土曜日に出演。
[5]大阪を中心に活動する、先述のFaded old cityとともに、今年のナノボロフェスタに大抜擢されたバンド。活動開始当初から様々なコンテストに入賞、大手サーキットイベントに出演など、関西話題の注目株。土龍は「時期尚早では」と伝えたが、ブッキングチームのあるスタッフの熱・愛情に負け、28日の日曜日ナノボロ出演決定。

 

★ボロフェス2016-16

「10年の歴史はあるが、そこに捉われすぎず、自分ならではのブッキングにしたいと思った」とミノウラ。

 

ナノボロフェスタ2016の楽しみ方!

去年のオープニングはスイカ割りました。

ミノウラ:楽しみ方ですか!そりゃもう「いい意味で裏切られに来る」とかそんな感じじゃないですか!?

土龍:そうやなあ。イベントの中ではとにかく意味わからんことがたくさん起きるから、今から何が起きるんだろうって期待してきたら楽しいかもなあ。

ミノウラ:去年なんかオープニングでスイカ割りしましたもんね(笑)全くもって意味わからんかった。

土龍:そうそう、イベントの開会セレモニーとしてnanoのフロアの真ん中でスイカ割ったんよ(笑)そんな感じのことがたくさん起こる。あの広さでウォールオブデス[6]起こったりするし、クラウドサーフ[7]もするし。普通考えられないことがたくさん起こる。

ミノウラ:そういう「意味わからん」を「楽しい」に変換する脳みそだけ持ってきたら楽しいかもですね。あとは場所の雰囲気にのまれていけばいいだけ。今年も間違いなく意味わからんことは起こるから!

土龍:そういう意味ではボロフェスタよりもトリッキーでハプニングフルな仕掛けがたくさん用意してあるからなあ。それを楽しんでくれたら嬉しい。2階のスポーツバー「ラクボウズ」も、貸し切りで並行してイベントしてるから、そっちも行ってみるとディープでおもろいかも。

ミノウラ:あ〜確かに。ラクボウズではトークイベントとかマジックショーとか、これまたトリッキーなことをやってるんですよ。なかなか他のフェスでは見られないようなステージが揃っていますよ。

土龍:もちろん向かいのスーパーお洒落な喫茶店、マドラグでもその雰囲気に合いまくったライブもあるしね。あそこ当日に急遽アクトが増えることもあるしね(笑)去年実際増えたし(笑)

[6]ライブ中、フロアで観客どうしが身体をぶつけ合う盛り上がり方「モッシュ」の一つ。フロア中央から観客が左右二手に分かれ、曲が始まった瞬間に左右から全員が全力でぶつかり合う。モッシュの中では最も危険と言われることも。
[7]ライブ中に、盛り上がるタイミングで、観客が観客の上にあがり、持ち上げられ、あたかも人の上を泳いでいるような、そんなフロアパフォーマンスの一つ。「ダイブ」と言われることも。パンクなどラウド系のライブ中によく見られる。

★ボロフェス2016-26

師弟のような関係の土龍とミノウラヒロキ。10年続いたイベントが、師から弟子に引き継がれていく。

 

ナノボロフェスタ初心者に向けて、最後に一言。

起こったこと全てを共有できる音楽フェス

ミノウラ:今年は特に初めての人でも楽しめるラインナップだからこそ、今まで「ナノボロフェスタを知ってたけど行く機会がなかった人」にもたくさん来て欲しいです。

土龍:そうやねえ。いいきっかけになったら嬉しいねえ。

ミノウラ:nanoの特徴はやっぱりキャパが極端に小さいことやと思ってて、だから会場で起こったことをみんなで共有できるっていうところが面白い。ウォールオブデスも、クラウドサーフもその会場みんなのものなんですよ。起こったことすべてを密度高く共有できる。そんな音楽フェスってあまりないので、面白い体験になると思います。そしてハマってくれたら嬉しい。

土龍:世界最小かは正直わからんけど、かなり珍しいサイズ感やからね。特有の空気を味わってくれたら嬉しいね。あと伝えたいのは、とにかくおもろいこと詰まってるし、とりあえず一回来てみ!ってことだけです。以上、一言!

 

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Live House nano

「ナノボロフェスタ」会場

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Live House nano

〒604-0041
京都市中京区押小路通西洞院東入ル二条西洞院町632-3
TEL:075-254-1930

 

writer:Kawamura Tetsuya
camera:Morokawa Mai