みんなカス仲間
朝から予報外の雨が降る京都。外気温がどんどん下がるなか、熱い男・FUCKERがKBS食堂(屋外)に登場。雨が止み、青空が広がり始めたタイミングでライヴが始まった。
 自分らしく生きる日々のなかの小さな幸せを、ギターをかき鳴らして歌うFUCKER。激しさと温かさを併せ持つ歌は、人を自然と引き寄せて輪をつくる。
 ラストの「メテオエブリデイ」では、ギターを抱えたまま客の渦に突撃。そのままスタッフ手作りの巨大パチンコの前に立ち、お金を払い玉を弾くと大当たり。鐘の音が鳴り響き、笑い声と笑顔で終わる青空の下のライヴだった。
 彼と観客、それぞれの日々の“しょうもなさ”ごと抱きしめたまま肯定し合う時間。みんなFUCKERと、このボロフェスタをともにする“仲間”だった。
Text by 前の〆鯖子
Photo by 内田 美早紀



