ボロフェスタ1日目を鳴らし切ったtoe
ボロフェスタ2026、初日の最後を飾ったのはtoe。
焦らすようなSEから始まり、メンバーが舞台に上がる前から期待は最高潮に。
toe特有のサウンドは、ときに人を惑わせながら進んでいく。さらに上へ、さらに奥へ。柏倉隆史(Dr)の叩き込むスネアが、音の現在地を教えてくれる。山嵜廣和(Gt)の雄叫びで音楽が跳ねる。


「F_A_R」は悲しげなシンセサイザーから始まり、一人ではないと背中を押してくれるような音へと変わっていく。二人のギターもやっぱりかっこいい。
アンコールでは「グッドバイ」を披露。<THE FIRST TAKE>でも話題になった楽曲だ。
初めて聴く人も、何度も聴いている人も、toeに身体を委ねるしかない。
開いたステンドグラス越しに見えるメンバーの姿。音で遊び、互いに音を紡ぐ姿は、どこかおちゃめだ。誰もこちらを向かず、中心を向いて演奏する。その姿が、私たち観客も自然と中心を向く、丸い空間をつくっていた。


アンコールで開いたステンドグラスの輝きは、toeが奏でた音そのものだった。
Text by 吉川日菜
Photo by 定藤孝徳


