午前2時、フロアを包み込む多彩なビート
観客の眠気をも吹き飛ばすようなビートが、会場を一気に支配した。
ふわりとした浮遊感のある雰囲気から、突如タイトなビートへと切り替わる瞬間、思わず観客から歓声が上がった。
軽やかに飛び跳ねながら煽る本人の姿は、この場の誰よりも楽しそうだ。
その楽しそうな笑顔に引き寄せられるように、自然と人が集まり、フロアが1つにまとまっていく。
キャッチーで印象的なビートを巧みに組み合わせたプレイで、観客のボルテージを一気に上げていく。
意外性のある展開が印象的なプレイは、まるで物語のよう。
多彩なリズムが波のように押し寄せ、深夜のCLUB METROを終始魅了した。
Text by はっとり あや
Photo by 瀬藤 育
