超右腕

ボロフェスタ2025
ボロフェスタ2025

奉還町発・ロックの衝動──超右腕、街の底STAGEを熱く締めくくる

街の底STAGE1日目のトリを務めたのは、2021年、奉還町1丁目の焼き鳥屋で結成された超右腕。
重くノリのいいギターのメロディが会場の外まで響き、音に引き寄せられるように人が集まっていく。
肩を揺らしながら楽しむ観客たちは次第に腕を上げ、思い思いに音を感じていた。
ドラムのリズムは振動となり、心だけでなく身体にも伝わる。
ロック・サウンドと心を踊らせるようなヴォーカルの歌声。

どこか懐かしさもあり、夕焼けの情景を思い浮かべるように音が心へ染み込んでいく。
ギター・ソロやツイン・ヴォーカルなど、限られた時間に詰め込まれた表情の幅、その一つ一つにロックの魂が宿っていた。
アンコールでは会場が一体となり、童心に返るような笑顔で拳を掲げた。
忘れていた“音楽の衝動”を思い出させてくれるステージだった。

Text by 音楽インフルエンサーRYO
Photo by 浅井 里緒