今日の帰りはちくわを買って帰ろう。当たり前の日常を問い直す愉快なロイヤルショー。
高貴なSEとともに、この日のどすこいSTAGEのトリ、ロイヤル嫁姑がオンステージ。

美智子(Vo)と雅子(Vo&Kb)が国民に向けて語りかけ、息の合ったコーラスで洋楽を日本語カバーしていく。
紙幣を思わせる扇子を広げるなど小道具満載で観客の期待の斜め上をゆく二人。
4曲目に差し掛かりこの謎に包まれたデュオの待望の自己紹介。嫁と姑、いったいどちらがどちらなのか――フロアの疑問を代弁するように明かされたのは、実はお客さんの多数決で決まった名前だという予想外の結末。
当たり前の日常を高らかに歌い上げながら、ステージ上の募金箱にも目を向けさせ、各地の被災地への支援を彼女たちなりの方法で続けていることを伝える。
レナウン、チェルシー、ヤンマー、黄桜……懐かしのCMソングをメドレーで歌い継ぐ姿には、二人が重ねてきた時間の厚みが滲む。
そして満を持して始まったのは「ちくわ」のコールアンドレスポンス。観客が巨大な竹輪を掲げ、ちくわのジェスチャーを繰り返す。豊富すぎるちくわの献立バリエーションに驚きながら、少し生活の知恵を蓄えられるという斬新なライヴ体験。今日の帰りは、ちくわを買って帰ろう。

最後はジュディ・オングを思わせる羽をまとった美智子を中心に、みんなで旗を掲げてフィナーレ。
「それでは皆さま、ごきげんよう〜♪」
暮らしとユーモアと歌を抱えた、なんとも愉快なロイヤル・ショーだった。

Text by 瀬藤 育
Photo by アイカ


