儚く、孤独に寄り添う魔法のようなステージ
KBSホールの外が暗くなり、3日間続いたボロフェスタ2024の終わりが見え始めた頃、どすこいSTAGEに2人組の宅録ユニットiVyが舞い降りた。fuki(Vo&Gt)とpupu (Vo&Key)による儚くも芯のあるステージは圧巻だった。
京都での初出演により期待が高まるなか、1曲目の「Hello phila!」の演奏が始まったとたん、会場が一気にiVyの世界へと引き込まれていく。
iVyの2人が鳴らすドリーミーなシューゲイズサウンドには、オーディエンスの心を満たしていく魔法のような力が感じられた。
プロローグや新曲の披露も交えた展開が進むにつれ、iVyの世界はどんどんどすこいSTAGEに広がっていく。
ラストは「クラスルーム」を演奏し会場はiVyに染まり、たとえ孤独を感じても生きていこうと思えるような、そんな温かさに包み込まれるような30分間だった。
Text by 中村
Photo by 昴(shohnophoto)