JYOCHOの世界観で彩るKYOTO
毎年、京都発のアーティストも多く出演しているボロフェスタ。独自の世界観でファンを拡大し続けているJYOCHOが登場だ。
メンバーの手拍子で始まった彼らのステージ。猫田ねたこ（Vo&Key）の透明感溢れる甘美な歌声と、変則的なリズムのキメが心地いい「pure circle」、だいじろー（Vo&Gt）のコーラスやキーボードの展開、フルートの重なりが彼らの音楽の深みを増しているように思える「悲しみのゴール」と続けて披露。ボロフェスタ初出演のJYOCHOだが、開始早々フロアを彼らの空気で包み込んでいる。
音で遊んでいるかのような高度なテクニックとフレーズ、そして、爆発的でありつつも奥行きのある音楽。それでいてどこかポップだ。「こんな感じで自由で情緒不安定な音楽なので、自由に揺れながら楽しんで下さい。何か心に引っかかるものがあれば、ライヴや音源をチェックしてほしい」と話した、だいじろー。もうすぐ新曲「惜春」がリリースされる。
クライマックスを迎え最後の一音の余韻が残るホールでは、彼らの音楽に酔いしれたお客さんからの温かい拍手で包まれていた。京都のバンドが国内外の音楽シーンで活躍し、そしてまた、ここ京都で音を鳴らす。今後も、どうかそんな素敵な世界でありますように。
Text by キムラアカネ
Photo by キョートタナカ
