儚くも、力強い表現力。
「『京都』と名乗るのはボロフェスタのためでもあったんです」
どすこいSTAGEに集まる、目をきらきらと輝かせた観客たち。
その熱い視線の先には、儚くも力強いパフォーマンスを魅せる彼女たちの姿があった。
今年初出演の0番線と夜明け前は、京都を拠点に活動するセルフプロデュースのアイドル。
3人の伸びやかかつ繊細な歌声に、衣装が映えるダイナミックな振付、キュートなルックスが加わり、見る人の心を惹きつける。
2曲目「謹啓」で巻き起こる熱いコール。
ここで観客のボルテージは一気に上昇する。
6曲目「hotobori」ではフロアに降り、3人で手を取り合い歌う。
その姿はなんとも美しく、思わず周囲から「かわいい」と口々に声が漏れるほどだった。
そして最後の曲「わたしは水になりたかった」で、盛り上がりは最高潮に。
彼女たちのパフォーマンスを見ていると、「明日も頑張ろう」と自然と思える。
その源には、彼女たちの強い“想い”が込められたパフォーマンスがあるのだ。
Text by はっとり あや
Photo by 浅井 里緒



