luvis

ボロフェスタ2025
ボロフェスタ2025

忘れられないまどろみを…

夕暮れ時、街の底STAGEに登場したのは京都出身のシンガーソングライター、luvis。
なんと1曲目に即興曲を披露。ギターと歌声のみで、しっとりと会場を包み込んだ。

初出場、1人とギター1本のステージ。どこまでも自然体の彼の姿が印象的だった。
その姿と音楽に促され、観客も思い思いに音楽に浸り、楽しんでいた。

自然体の彼のステージは、見ている者を日常のしがらみから解き放ち、心をふわっと軽くさせてくれる。
それはステージから降り、フロアを歩きながら心の赴くままに歌う彼の姿とも重なる。

あらゆる人を取り込み、まどろみの中へ誘い込む。
そんな夢心地な空気を醸し出す彼のステージに、フロアが酔いしれた。

「2年前に東京に拠点を移したんですけど、忘れんとってください」と語ったluvis。
彼の音楽を待っている場所があることも、どうか忘れないでいてほしい。

Text by 野見山 翠
Photo by もりあみ