もっと自由にどこまでも
サウンドチェックで不意にOasis「Champagne Supernova」を歌ってホールをどよめかせ、BIG LEFT STAGEにRedhair Rosyがやってきた。
「Heart-Shaped Devil Ⅱ」で跳ね回り鼓舞するRyosei(Vo)が、4本の電飾とRyoma(VJ)による煌びやかな映像に照らされて輝いている。
持ち前の求心力はそのままに、さらにソリッドに磨きがかかる5人のバンドサウンド。
新曲「Radio before school」では、彼ららしいルーズな遊びを交えたマンチェ風味のギターロックが展開され、気づけば手を挙げて飛び跳ねる僕がいた。周りの人々もそんな感じだ。
クールでスタイリッシュだけど、どこかお茶目で親しみやすい。そんな彼らの人懐っこい姿が、僕らを惹きつけて離さない。
しきりに「ボロフェスタ遊ぼうよ!」と投げかけていたRyosei。
前身のthe McFaddinでも数々の素晴らしい光景を描いてきた彼らが、Redhair Rosyとして初めてのボロフェスタで、さらに大きな喜びを僕らと共有してくれた。
もっと自由にどこまでも羽ばたく彼らとともに、これからも遊んでいきたい。そんな充実感あふれるステージだった。
Text by 阿部仁知
Photo by 杉本 猛



