再会の約束を重ねて
昨年のShunpuriのライヴレポートに「開幕したときには長いと思っていた夜も、気づけばあっという間に過ぎ去った」と私は記した。京都<CLUB METRO>のスタッフでもあるShunpuriが1日を締めくくる時間を迎え、今年も脳裏に浮かんだのは上に残した言葉と同義であり、METROの充実っぷりを改めて認識する。
朝まで遊び尽くした観客たちは、Shunpuriのセレクトしたナンバーたちに背中を押され、1人また1人と元の日常へ戻っていく。その胸中にはどんな寂しさや思い出が、あるいはどんな約束があるのだろうか。願わくば、来年もこの場所で再会しよう。そんな約束を幾度も叶えた時、初めて訪れた場所は帰ってくる土地やお馴染みのハコに変わる。いつか「おじゃまします」ではなく、「ただいま」と言えるように。いつか輝かしき今宵を思い出せるように。そんな誓いと願いを抱き、6時間後に迫ったボロフェスタ2日目のスタートに向けて、少しだけ目を閉じた。
Text by 横堀つばさ
Photo by 瀬藤育