いつも君の側で
BIG LEFT STAGEに頭を切り裂くような轟音を突き刺したのは、ボロフェスタ初出演のHammer Head Sharkだ。
まばゆい後光を背に、潜水していく。1曲目からクライマックスを感じさせる圧倒的音圧が大きな渦を巻き、身体の内側から震わせてくる。

「ぼくらふたりきり」では、細く白い線を伝うようなギターが、淡い霧に包まれた世界へと誘う。頭の中にあった硬いものが、ひとつずつほどけていくような感覚を覚える。見知らぬ世界の果てで、あなたとなら、Hammer Head Sharkとなら、生きていける。そんな確かな強さを彼らは持っていた。
ながいひゆ(Vo&Gt)は「ボロフェスタに本当に出たかった」と語った。言葉を手繰り寄せながら懸命に歌い、鳴らす音は、海の底から空気を伝い、必ずあなたの手を握りに来る。誰もひとりにしない。そんなお守りが、轟音の向こう側にあった。

Text by コニシミオ
Photo by はやた ゆうか



