爆音の渦に身を投げろ
「せーの!」というYUKARI(Vo)の叫びを合図に、爆音が炸裂。
街の底STAGE全体をうねらせるシャウト、ギター、ベース、サックス、ドラム。
それはまるで、「これがLimited Express(has gone?)だ!」と叩きつける宣言のようだった。
「Live or die, make your choice」「No more ステートメント」…
叫びと音が絡み合い、理性を削ぎ落とす。フロアはもはや一つの生き物のように動き続ける。
身体は勝手に動き、汗と熱気が渦を巻く。
10曲目に差し掛かったところで突然、YUKARIは脚立を持ち出し、フロアの真ん中に立つ。
天井を突き抜けるような声が響き渡り、「JUST A NUMBER」が始まる。
「年齢はただの数字!」の一言に、皆うなずき、拳を上げる。
年齢も理屈もどうでもいい。好きなことを、好きなだけやる。それが、生きるってことだと教えてくれる。
ラストナンバー「ギャーギャー騒げ」。
モッシュが爆発し、YUKARIがダイブ。混沌は最高潮に達し、誰もが音のなかで溶けていく。
「街の底!最高ー!!」という叫びが地下から突き破り、響いた。
Text by はっとり あや
Photo by もりあみ



