ハートがあればいい
「京都! Nikoん、よろしく」と「とぅ~ばっど」からライヴがスタート。
自分たちの音楽に没頭し、無駄を排してカッコ良さを追い求めたNikoんの佇まいから、生の感情が伝わってくる。
ライヴを観ていた客から、「かっこいいな……」と思わず声が漏れた。
オオスカ(Vo&Gt)の、笑っているのか憤怒の表情なのか一瞬判断がつかないほどの凄まじいエネルギーに固唾を呑む。
「さまpake」ではマナミオーガキがベースや印象的なフレーズをルーパーのように繰り返し、気持ちいいところを探っていく。
オオスカは言う。「ロックバンドは効率が悪いんすよ。理由とかじゃないんすよ。ハートがあればいい、ロックバンドって」と。
真剣に音楽と、ロックと向き合ってきたNikoんだからこそ、Nikoんだけの洗練されたカッコ良さがある。
Text by 松下愛
Photo by 内田 美早紀



