高度なテクニックで魅了する0:30
日付を回ったAM0:30すぎ、Telematic VisionsがSIDE STAGEに上がった。
テクニカルなプレイと繊細な動きでオーディエンスを魅了していく。全身を使って機微よく動く彼のDJに、フロアからは指先まで視線が注がれているのが分かる。
酔いも回ってきた頃合い、ミラーボールの下、恍惚とした表情でステージを見つめるオーディエンスの興奮、この空間の一体感は抜群だ。緩急をつけたセレクトでフロアを揺さぶり発奮させ、それに呼応したオーディエンスからは歓声が上がる。己の世界観にフロアを巻き込んでいく彼の指捌きから目が離せなくなった。
たとえ深夜であっても熱量が落ちることなく、むしろボルテージが上がり続け、全身で元気な音楽を浴びることができるボロフェスタは、やっぱりたまらない。
Text by キムラアカネ
Photo by 瀬藤育
