THIS IS ZAZEN BOYS
ORANGE SIDE STAGEは「通路に立ち止まらないでください!」とスタッフの声が飛ぶほどの超満員。ZAZEN BOYSが見たくて今日ボロフェスタに来た方もきっと多いことだろう。
今年、12年ぶりにアルバム『らんど』をリリースし、先月は日本武道館でのワンマンライヴを開催。年齢を重ねるごとに日本刀を目の前にしたときのような”凄み”を感じさせる、日本を代表するロック・バンドである。
「MATSURI STUDIOからやって参りました、ZAZEN BOYSです! ボロフェスタ!!」と快哉を叫び、ジャキジャキの切れ味鋭いテレキャスターでグルーヴを創りだす向井秀徳(Vo&Gt)。吉兼聡(Gt)はじっくりとギタープレイの熱を上げていく。照明は赤のライティングで、「MABOROSHI IN MY BLOOD」の世界観にさらに没頭させてくれる。
4曲目には「半透明少女関係」。力強いドラムアクトの松下敦(Dr)のリズムに乗って、どっしりとキメるMIYA(Ba)。祭囃子を思わせる楽しいフレーズに乗り、観客も盆踊りのように踊る。
「京都CITY!! MATSURI STUDIOからやって参りました」と口上を述べ、7曲目には「乱土」を演奏。MIYAと吉兼はそれぞれの楽器を大きく振り、盛り上げた。
防御を一切合切捨て、攻撃に全部のパラメータを振りきったソリッドなZAZEN BOYSサウンドがそこにはあった。
Text by 松下愛
Photo by 定藤孝徳