人間がButterになる時間
名古屋の4人組ハードコア・バンドであるSIBAFÜ。
このバンドの轟音を浴びてしまっては、何も体が動かないほうが不自然。
挨拶代わりの一発をかますと、激しいライブアクトをフロアにぶちまけた!
ナイチン(Dr)のパワフルなアクトによるのかは分からないが、ドラムの機材トラブルがあったものの、熱を保ったままMCへ。
「はじめましてボロフェスタ!!SIBAFÜといいます、よろしくお願いします!!」とテライショウタ(Gt)がバンド紹介をする。
「アンダーグラウンドみたいな、掃きだめみたいな場所でやらせてもらってます。…そうでしょ?上から下まで縦に繋がりましょう、天井突き抜けるくらいまでいきましょう!」と、ダークなイントロを放つ。オーディエンスは手足を思い思いに振り回して激しい演奏に身をゆだねる。
Leyna(Vo)が凄みのある声で「ぐるぐる回って!バターになる!」と叫び、モッシュ・モッシュ・モッシュ!!!
頑丈な地下の街の底ステージが壊れるのではと思うほどに激しいモッシュが起きた。五味秀明(Ba)がゴリッゴリの低音で攻め、叫ぶ。
「あと2曲だから」とテライが告げると、「えー!」と残念そうなオーディエンスの声。
「思い残すことのないように耳の穴かっぽじって聴いてください!体で感じてください!!」と話し、「ありがとうございました!!」と最後のライブアクトに入る。
SIBAFÜの凄まじいライヴアクトに合わせ、獣のように暴れだすオーディエンスは心と体を完全に開放して楽しんでいた。
Text by 松下愛
Photo by 石橋充