ZOOZ

ボロフェスタ2023
ボロフェスタ2023

速い×大きいは最強

18時過ぎの街の底STAGEには、スーパークールなロックのバンドZOOZが初登場。
地下の扉が開く前から長蛇の列が出来ており、オーディエンスから大きな期待を寄せられていることが分かる。

ライヴは、16ビートはやお(Dr)のビートから始まる「Into the Purple」でスタート。
紫色に染まったステージ上では、ナカムラ ユウヤ(Vo&Gt)とアベ ヒロキ(Gt)が向かい合わせてギターを弾きあった。

ダンサブルなナンバーたちが矢継ぎ早に繰り出されると、じょうざき まさゆき(Ba)が「ZOOZだ!ライブハウスKBSホールへとようこそ!」と挨拶。

ミドルテンポのメロディが一気にスピードを上げる「Super Cool」は、タイトルの通り「スーパークール」という言葉がぴったりだった。
「5枚目のアルバムに入る予定の超自信作をやります」の言葉と共に突入した「Tabasco」、16ビートはやおの高速16ビートとアベのチョーキングが火を吹いた「Train」、ナカムラのファルセットがエモーショナルに響いた「Early Days」を終えると、フロアは熱々。速いテンポ×大きい音の組み合わせはやはり最強なのだと思い知らされる。

ラストスパートでは、ファーストフルアルバム『shu ha ri』から「My Guess」、「Night of Wonder」、「Joy」を連投。
最後のMCでじょうざきが語っていたように、ライヴを締めくくった3曲は最高の曲しか残っていなかった。
いや、最初から最後まで最高の曲じゃないものはなかった。

Text by 横堀つばさ

Photo by shohnophoto