ボロフェスタ2023
ボロフェスタ2023

始まったMETRO、止まらないビート

ボロフェスタ2023の2日目、KBSホールにてキュウソネコカミが笑顔に満ちたステージを繰り広げ、幕を閉じた頃。
もう1つのボロフェスタ——ボロフェスタのある種の代名詞でもある夜の部——が、鴨川を渡った神宮丸太町駅の地下に位置する京都〈CLUB METRO〉にて幕を開けた。
22時から5時までの約7時間の、ちょっとディープなお祭り。

スタートの号砲を鳴らしたのは、激だ。
紺色の着物に身を包み、黄色い帯を締めた”着物DJ”の激のプレイングはThe Jimmy Caster Bunchの「It’s Just Begun」からスタート。
アップテンポのジャズのかっこよさに満ちた楽曲たちが、昼のボロフェスタを終えたオーディエンスを迎え入れる。

メトロの扉を開けるや否やステージへと駆けていく姿や「最高!」と声をあげる観客の様子も見られた。そんなオーディエンスに手を振って答えたり、途中から登場したボロフェスタの主宰・土龍と乾杯したりする激からは、その優しい人柄が伺えた。

微かな光を受けて発光する水槽の中の魚群のようなミラーボールの光の下、会話に、お酒に、そして音楽にうつつを抜かす非日常空間。オールナイトのイベントがこれほどまでにワクワクするのは、子供の頃には親から禁止されていた夜更かしをとことん楽しめるからなのかもと思ったりする。
まだまだ夜は始まったばかり!今宵はMETROでボロフェスタ2023を、骨の髄まで共に堪能しよう!

Text by 横堀つばさ

Photo by 石橋充