ここは夢の国、アクセルはベタ踏み
時刻は3時を目前に、ボロフェスタの夜もいよいよ終盤戦。「上げていこう！」と更なるボルテージのアップを宣誓し、ファンファーレと共に5364のライヴがスタートした。
ネズミの国の光るパレードの音楽が高速でかかると、観客からは「最高ー！」と大歓声。そうか、ここは夢の国だったんだと切に感じる。
ライヴの全編を通じて、「ここぞ！」というタイミングで遊び心のあるサウンドを挟んでくる上に、メロディアスなベースラインやクラップのようなビートでリズムを刻まれるので、こんなの上がらずにはいられない。怒声にも近い「気持ちいいー！」という声が至る所から立ち昇っていたが、握手を交わしたくなるほど強く共感する。
ライヴは中盤に差し掛かり、「らっせーら！」の大コールが響く。METROのトップバッターを務めた激や土龍と共に盛り上げると、アクセルはもうベタ踏みだ。
Nirvanaの「Smells Like Teen Spirit」やDA PUMP「if…」をはじめとする往年の名曲をベースにしたトラックなど、音楽LOVERにはたまらない選曲も心憎い。
もはや、地に足をつけている時間とジャンプしている時間が1対1の比率になりそうな45分間。
宣言通り、FRONTSTAGEのトリ、T.M.Pにこれ以上ないバトンを渡した。
Text by 横堀つばさ
Photo by 石橋充
