AFJB - ボロフェスタクイックレポート

≠ROCK、≠HIPHOP、その名はAFJB

自分の好きなアーティストが別のアーティストとコラボレーションを果たすこと、それは時として新たな音楽との出会いをもたらし、時として好きの相乗効果を産む。
1曲でも嬉しいフィーチャリングが、もしそのままバンドになったら…もはや説明不要だろう。

外は陽も沈み始めた夕方17時過ぎ、GREEN SIDE STAGEに初登場したAFJBは、奈良発のロックバンドAge FactoryとクリエイティブクルーCreative Drug Storeに所属するラッパーJUBEEによるオルタナティブ・ユニットであり、まさしくこの喜びを体現している。

流れ出した「DA BOMB」をSEに、まずは清水英介（Vo＆Gt）、西口直人（Ba）、増子央人（Dr）の3人が舞台に姿を現す。
清水のシャウトをトリガーにJUBEE（Vo）が登場し、いよいよAFJBが始動する。
「DENGEKI」、「A.F.J.B.」を続けて繰り出すと、フロアは見渡す限りの拳が掲げられた。

冒頭からここまでの3曲の流れは昨年リリースされたセルフタイトルアルバム『AFJB』と一致するもの。
アルバムで聴いていた流れが、そのまま爆音で展開される喜びを感じる。
シングルカットやプレイリストを利用してヘッドホンから音楽を流すことももちろん素晴らしいが、アルバムを通して聴く楽しさはこういったところにあるのかもしれないと思った。

清水がギターを下ろし、西口のベースから始まった「GOD」は、ベースと増子のドラムでここまでの音圧が出るのかと驚かされる名演だった。
「分からない奴も鼻歌でいいよ、歌おうぜ」と語って演奏されたのは人気曲「Bad morinig」。
幸福とは言えない朝に流せばバッドをグッドに変えてくれるチューンが、爆音のヘッドホンからではなくスピーカーから流れると、続く「Starlight」でライヴを終えた。