メジャーデビュー1年とは思えない、威風堂々としたロックンロール
WANG GUNG BANDからバトンを引き継ぎ、Never Dieステージに登場したのは、昨年8月にメジャーデビューを果たした、大阪出身の4人組ロック・バンド「河内REDS」だ。
リハから全力投球の彼らが、まず号砲の如く響かせたのは「時計じかけのオレたち」。
この曲はメジャー1stフルアルバムの表題曲で、河内REDS流のロックが体感できる1曲だ。「悲しいことが嬉しいことよりも/ずいぶん多いそんな毎日」と嘆く歌詞も、伝えたいことは最後の一行「幸せになるだけ」に集約されるだろう。そんな希望を力強く抱けるサクラマサチカ(Gt)の歌詞世界が好きだ。
2曲目は爽やかな夏の曲「市民プール」。夏にウキウキしている、弾むような歌い口と、清涼感のある歌声が気持ちよい。続いて、ライヴで鉄板の「とんかつ」を披露し、バンドとオーディエンスのバイブスは最高潮に達したところで、MCへ。
昨日でデビュー1周年であることを報告し、そのデビュー曲「東京ガール」をプレイ。突き上げられるタダミ(Vo,Gt)の絶唱。そのスケールの大きさに圧巻された。
5曲目「オリオン座」は哀愁漂う、強く美しいメロディ。飾り気がないからこそ、心に寄り添ってくれる優しさがある。最後の曲はアルバムでもラストに配置されている「レッツゴー！繁華街」で、元気に明るく終えた。
1曲1曲にしっかりと名場面がある、存在感たっぷりのステージだった。
インディーズ時代のギラツキをそのままに、メジャーで快進撃を続ける彼ら。これからも目が離せない。
