アイアムアイ

ナノボロフェスタ2020
ナノボロフェスタ2020

Text by 石上温大
Text by 廣瀬有美

「楽しい」の具現化!
アイアムアイは楽しい!

「ナノボロフェスタ2020」のどすこいステージのトップを飾ったのは、今年も登場、伝説の盛り上げ師「アイアムアイ」だ!
バンドマンと元芸人の2人による歌とパフォーマンス、音楽とお笑いが融合したエンターテインメント・ユニットである。

「嬉しい。人がいる」と井上メテオが呟き、ステージに明かりが灯ると「~俺たちいつでも神様信じてる~」でエンターテインメント・ショウが幕開けた。

次は「4・4・5のリズムに乗せて言う言葉は気持ち良い」ことを発見した二人がこのルールでふざけだし、最後の最後に「桜井・坂崎・高見沢」に行き着くTHE ALFEEオチの「4・4・5!」。
お客さんを笑わせるのに特化した彼らの奔放なパフォーマンスと、天井知らずの2人のテンションには本当に脱帽だ。「メリアン~」と歌ってしまう大オチでは、お客さんの爆笑をさらっていた。

そして、メテオ曰く名曲の「モテたい」では、1つのボケにメテオが多彩にツッコミ倒すというカロリーの高いナンバーだ。
ラストは彼らの合い言葉「サンダーファイヤー」で、音楽とお笑いを「楽しい」に昇華する。
LINEで出演を直談判していたというミノウラヒロキ(主催)の期待に120%応えるかたちで、終幕。

かつて授業中にメモ帳を回し合い、生み出してきた様々なノリで、今日も多くのお客さんを笑顔にさせていた。彼らには神から「楽しませる」という使命が与えられているのかもしれない。

昨日までのことはもうどうでもよくなるほど、細胞レベルで楽しいステージだった。こんな時代でも、ただ絶望して生きる必要はないのだ。アイアムアイが今この日本にいてくれて本当によかった。