佐伯誠之助

ナノボロフェスタ2020
ナノボロフェスタ2020

Text by 村尾ひかり
Photo by 関ゆかり

完全アウェイのどすこいステージで大盛り上がり!?

どすこいステージに佐伯誠之助が登場。サングラスにマスク、タンクトップ姿で右腕には派手な刺青の入った独特のルックス。愛用の楽器は、「前の穴にはサンプラーが、後ろの穴にはカオスパッドがズップリとインサートされたサンドイッチファック状態の俺ジナル改造フォークギター」(プロフィールより引用)を手にしている。

ギターに搭載されたサンプラーを操作し、初めて見る演奏方法で、ブログにはほぼ、いやひと言も書けないリリック(すべて下ネタ)と様々なサウンドを重ねていく。
一体何が起きているのかわからず近づいて見てみると、刺青だと思っていたのは刺青柄のピッタリした長袖だと気づく。ツッコミ所が多すぎて、もはやわけがわからない。

それでも観に来たお客さんは大盛り上がりで、曲間で「誠之助ー!」と声をあげる。名前を呼ばれると「ハイ!」と元気よく返事するというコミュニケーションも。「次はあっち(ホール内)のステージでね」という言葉にも、期待する声が沸き起こった。

歌詞こそ書けない内容ばかりだが、トラックのセンスは抜群で、どすこいステージは笑いと歓声で包まれた。
まだまだ明るい時間帯にも関わらず、とんでもないステージを観た。