京都から世界に羽ばたく新たなカルチャーを創る5人組
Forever Liveステージのバックに色鮮やかな映像が映し出され、登場したのは関西を中心に活動するロックバンド、the McFaddin。ライヴではアート・ディレクターのryoma matsumotoがVJで参加し、聴覚と視覚の両方からのアプローチでライヴを楽しむことができる。
1曲目はBandcampで販売中の最新曲「neighbors」で、流れるような美しいメロディから、ブレイクとキメの多用で大きなサウンドの波を作り上げていく。この楽曲は仲間のバンドとともに制作されたチャリティー・コンピレーション・アルバムに収録されており、その売り上げはチケットフリーイベントの開催に使用される。そんな「neighbors」からライヴをスタートさせたことで、よりよい未来のためにアクションを起こそうという彼らの想いが伝わってきた。
その流れのままryosei yamada(Vo,Gt)が「ナノボロー！」と叫んでからシャウトするように歌い、一気に会場の空気を高めていく。
肩の力の抜けたムーディーな「six」ではryoseiがハンドマイクで艶のある歌声を響かせ会場を魅了していく。
ギターとシンセサイザーの絡みが心地いいエレクトロナンバーの「Blue tank」では曲に合わせて歌詞を映し出し、サビに向かって徐々に高揚していき一気に爆発する展開が最高にクールで、観客は自由に音に身を任せていた。
ラストはポップなサウンドながらもメッセージ性のある歌詞が印象的な、最新デジタル・シングルの「Pump」で締め括り、the McFaddinの世界観を存分に表現した。
様々なカルチャーと融合しながら新しい取り組みを行っている彼らの存在は、京都の音楽シーンにとってより大きなものになっていくだろう。これからどんな景色を見せてくれるのか、とても楽しみである。
