僕ら、天使になるかも
バンドのタオルを纏って登場した、関西発4人組バンド、PK shampoo。彼らの音楽は、ライオンのような荒々しさのなかに気高さが見えるような佇まいを思わせる。
1曲目には京都に縁が深い曲である「京都線」。ヤマトパンクス(Vo&Gt)の「君のいない夜って何してたんだろな」(”京都線”の歌詞より)という歌が、まるで自分1人だけに歌ってくれるかのように届く。
次は、今年リリースされたばかりの「天使になるかもしれない」。ステージ前方に殺到するオーディエンス。天使になるかもしれないと何度も叫ぶうちに、進化論すら1日で超越して、いま天使になるかのような気持ちにさせてくれる。
「とあるライヴハウスが無くなる。思いをしたためた曲です」と、「二条駅」では感情を爆発させた。ニシオカケンタロウ(Ba)の骨太のベース、そして福島カイト(Gt)のメロディアスなギターがオーディエンスの感情を揺さぶる。
「最後の曲! お前に言ってんだよ! ボロフェスタ!!」と、「天王寺減衰曲線」でステージを終えた。オーディエンスはダイブし、カズキ(Dr)が叩きつけるようにドラムを叩き、残響音がいつまでも響いていた。
Text by 松下愛
Photo by 定藤孝徳