171

ボロフェスタ2024
ボロフェスタ2024

京都を揺るがすエネルギーの渦

171のライヴは、京阪神にわたる活動を象徴するようなエネルギッシュなステージだった。田村晴信(Vo&Gt)の「ボロフェスタはじめまして!」の掛け声で始まる1曲目「GO GO リトルカブ」から、観客の拳が上がり、熱気が高まる。

続く「熱帯夜」では、タイトな演奏が観客の目と耳を惹きつけ、田村のシャウトが地下に響き渡った。3曲目「タイムカプセル」では、カナ(Ba&Vo)の唸り轟くベースと、モリモリ(Dr&Cho)の激しくも輪郭のはっきりとしたドラムに田村の魂の叫びが乗って街の底ステージを包んだ。

MCでは田村が、ボロフェスタを「ライヴハウス、そして京都への玄関口」と称し、終盤に向けての盛り上がりを見せる。「グレーゾーンの私たち」や「俺のみたピストルズはスマホの中」では、覚悟のステージが展開され、171一色に染まった熱気ある空間が印象的だった。勢いの止まらない彼らの活躍に今後も目が離せない。

Text by 山崎更紗

Photo by 定藤孝徳