LIVE REPORTS ARCHIVE -サニーデイ・サービス- from BOROFESTA2018

ボロフェスタ2018
ボロフェスタ2018

Text by じょうざきまさゆき
Photo by 福田華菜

ボロフェスタの過去のライヴから、印象に残ったライヴを
ブログスタッフが個人的にセレクトしてご紹介するLIVE REPORTS ARCHIVE。
今回は2018年に出演したサニーデイ・サービスを紹介します。

セレクト担当より

ライヴ中に曽我部恵一(Vo,Gt)の「ボロフェスタはいつも最高」って言葉が飛び出すんです。それを証明するように、予定していたセットリストを終えた後「まだあと2分あるから」と言ってもう一曲披露します。サービス精神に胸を射抜かれましたね。(けんてい)

春の麗に抱き寄せられた、サニーデイ・サービス

2016年ぶりにサニーデイ・サービスがボロフェスタに登場し、極上のギター・ポップがKBSホールを包んだ。

気の置けない友人同士が何気ない会話をするような、それでいてお互いを尊重しあっているような、親友関係のような演奏は
音と音が会話をしているような演奏に満員の観客たちは虜になった。

曽我部恵一(Vo,Gt)は「ボロフェスタはいつも最高」と話し、代表曲「桜 super love」を披露。
タイトルコールでフロアからは歓声が上がるも、演奏が始まるとその切なげな雰囲気に胸をキュッと掴まれたような気分に陥った。

何も言うことなく「One Day」を演奏が始まったが、その哀愁ゆえにまるで一本の映画を鑑賞した後のエンドロールを眺めているかのような気がして、「きっとこれが最後の曲なんだろうな」と予感が生まれた。

実際に予定していたセットリストは終えたようだったが「まだあと2分あるから」と「東京」を披露。
ボロフェスタへのサービスに満員のオーディエンスはこの上ない満足感を胸に大きな拍手を送った。

まるで日曜の昼下がりに川辺を散歩しているような、あるいは恋人とドライブをしているような、あらゆる情景と自らがシンクロするようなステージだった。