矛盾に満ちた存在
シリアスなのか、ふざけているのか掴みどころのない“矛盾”に満ちたTexas 3000が街の底STAGEに登場。満員の観客に響き渡るベースとドラムのリズムに、予想を超えるギターサウンドが絡み、ネイティヴな英語のボーカルが空間を支配する。楽器の個性が際立ちながらも、全体でひとつの強烈な世界観を作り上げていく。
曲が終わると大歓声に包まれ、「祭り太鼓って知ってますか?」とドラムが問いかけ、太鼓の響きが場内に広がる。漂うサウンドの変化に観客は引き込まれ、そのオリジナリティは心に深く刻まれた。
公式紹介にある“矛盾に満ちた存在”という言葉がしっくりくる、想像を超えたTexas 3000の音楽とゆるいMC。楽曲の個性と一体感が相まって、観客に圧倒的な存在感を放つライヴとなった。
Text by 音楽インフルエンサーRYO
Photo by 瀬藤育