繋がっている空の下で
ボロフェスタ2024、2日目のどすこい STAGEの折り返し地点を担ったのは、能登半島地震に伴うトークセッションにも参加した石川県金沢市在住のラップデュオYOCO ORGANだ。
「ZAZEN BOYS、観に行かなくて良いんですか?」と笑いを誘いつつ、まずはブーストされた重低音を旗印とする「MUGIC MAGIC」をオープニングナンバーに据えると、0081のローな声色とPERUTANIのハイなヴォーカリゼーションが大音量で客席を揺らしていく。後方で踊っている関係者の多さは、YOCO ORGANの持つインディペンデントな精神がボロフェスタと相思相愛であることの何よりの証明であった。
「衝動で」のシンガロングを巻き起こした「SHODODE」、神輿さながらにハンズアップした「what a show it is」、PERUTANIが会場外まで飛び出していった「JUICY FRUITS」など、ハイライトが詰まりに詰まった25分間。最後を飾った「あの頃とずっと変わらない空とこれからもきっと変わらない僕ら」の披露前、0081は「空は繋がっています」と話していた。時間も空間も超えて、私たちを見守り続けている青空よ。YOCO ORGANのピースフルな舞台はどのように見えただろうか。
Text by 横堀つばさ
Photo by 加藤はな