ボギーが宙を舞う
ボロフェスタ2日目のどすこいSTAGEのトリを務めるのは、やはりこの人! ボギー!!
パーティー・ナビゲーター:MC土竜がステージに上がり、「禁止事項はない! むしろ撮ってあげて!Mr.ボロフェスタ! ボギー!!」 の叫びとともにライヴがはじまった。
最初に選んだ曲は「ふねのうえ」。ステージを「どすこい丸」と呼び、舵を取るボギー。どすこい丸は大勢の客を乗せ、2日目最後の夜を進む。
老若男女が手拍子だけで楽しめる曲は民謡だろうと、客をフロアに座らせ始まった曲「ミラーボール節」。「く〜るく〜るき〜らきら! 」と声をあげて手拍子をする様子は、まるでフェリーの雑魚寝部屋のように温かい。
本日開催された「能登TALK SESSION」を聞いていたというボギー。能登半島地震が発生し、その時に作った曲「ねうち」を歌いあげる。生きる値打ちについて歌いあげるその姿は、胸を打つものがあった。
しかし、しっとりとしたまま終わるボギーではない。ボギーの代表曲「カーニバル」が始まると、座っていた客が待っていたとばかり立ち上がる。会場のどこからか段ボールで出来た神輿が担ぎ出され、狂喜乱舞の祭りが始まり、破壊した神輿がステージに到着する頃には贈る言葉」のイントロが流れる。ボギーの、ボロフェスタの風物詩ともいえるこの曲が流れると、フロアに降りたボギーの周囲に自然と人が集まって自然と肩を組む。全員で声を張り上げて歌う「贈る言葉」は、きっとホール内にも届いたであろう。
ボギーが宙を舞う。最高の時間をくれた、ボギーのボロフェスタ2024が終わった。
Text by 前野
Photo by キョートタナカ