Text by 村尾ひかり
こんにちは! ボロフェスタ公式ブログです!
さて、今年も8月に開催する「ナノボロフェスタ2021」の第一弾出演アーティストが発表となり、今年も夏に向けての期待がだんだんと高まってきたのではないでしょうか?
公式ブログとしてもナノボロフェスタ、そして秋のボロフェスタを盛り上げたい!ということで、様々な企画記事をお届けしたいと思っております!
1回目である今回は、昨年開催した「ナノボロフェスタ2020」での新型コロナウイルス対策の取り組みについて、当日のスタッフの声も交えながらご紹介します。
◎「ナノボロフェスタ2020」
開催日程:2020年8月29日(土)、30日(日)
場所:京都KBSホール
出演
<8月29日(土)>
浪漫革命 / 愛はズボーン / オレンジスパイニクラブ / 家主 / WANG GUNG BAND / 河内REDS / 須田亮太(ナードマグネット) / シンガロンパレード / 踊る!ディスコ室町 / the McFaddin / ネムレス / 佐伯誠之助 / アイアムアイ / 尾崎リノ / ズカイ / the seadays / アフターアワーズ / ヤマトパンクス(PK shampoo) / ULTRA CUB
<8月30日(日)>
KONCOS / マンチェスタースクール≡ / おとぼけビ~バ~ / ワッツーシゾンビ / B玉 / CuBerry / さとうもか(Band set) / キーマカリーズ / 浦上想起 / 長谷川健一 / 湧 / くぴぽ / ピアノ男 / CeeeSTee / SNJO / Laxenanchaos / ザストロングパンタロンX / YUKITERO(空きっ腹に酒) / 村上“アッシュ”篤史
トークイベント:「日本インディ・ミュージック・ガイド特別編」
岡村詩野(音楽ライター) / 飯田仁一郎(ボロフェスタ/OTOTOY) / 土龍(ボロフェスタ/Live House nano)
“音楽を生で体感したときのエネルギーを感じてもらいたい”“不自由の多い日々の中で自由を感じられる空間をつくりたい”
そんな想いから私たちは、「ナノボロフェスタ2020」を京都KBSホールにて有観客で開催することを決断しました。
開催までの経緯についてはこちらの記事をご覧ください。
しかしコロナ禍の現状、今までのイベント制作のやり方だけでは不十分な点がたくさんありました。
そこで主要スタッフの中で“感染対策班”を結成し、事前準備から当日までの感染対策について準備を進めていきました。
【昨年実施した新型コロナウイルス対策について】
「ナノボロフェスタ2020」にご来場いただくお客様に向けては、以下の対策を行うことを公式HPやSNSで発信し、特にSNSでは、開催発表時から当日まで繰り返しアナウンスしご理解とご協力を求めました。
《会場設備の対策》
1. 会場内で多くのお客さまが触れる箇所(ドアノブなど)の除菌・洗浄、ホール内の換気を定期的に行い、感染拡大防止に努めました。
2. ステージ前にアーティストとの距離を確保するための立ち入り禁止ラインを設けました。ラインを越えてステージに近づかないようご協力をお願いしました。
3. 会場内では、密集しないよう分散のご協力をお願いしました。
《お客さまにご協力いただいた対策》
4. ご来場のお客さまは、マスク着用のご協力をお願いしました。マスクを着用されていないお客さまの入場はお断りさせていただきました。(受付にてマスクの販売も行いました)
また、会場の外では、マスクをつけずにご休憩できる「マスクフリーエリア」をご用意しました。エリア入退場の際は、手指の消毒にご協力いただきました。またエリア内では他のお客様やグループとの間隔を確保するようご協力をお願いしました。
5. ご来場のお客さまは、受付時に非接触式体温計で検温にご協力いただきました。悪寒や発熱(37.5℃以上)、咳、鼻水、だるさ、頭痛、味覚・嗅覚の異常、下痢などの症状があるお客さまは入場をお断りさせていただきました。
6. 万が一、クラスターが発生した場合にお知らせが届く、「京都市新型コロナあんしん追跡サービス」へのご登録をお願いしました。(QRコードを読み込み、登録するだけです)
7. 入場前に入口にて手指の消毒の徹底をお願いしました。
8. 感染拡大防止のための、イベント運営にご協力いただけない方はご入場をお断りさせていただきました。
《スタッフが実施した対策》
9. スタッフ、出演者は必ず体温チェックを行い、発熱していないことを確認し、手洗い・うがい・手指の消毒を徹底しました。
10. スタッフ全員がマスクまたはフェイスシールドを着用の上、対応しました。
また出演アーティスト及び外部スタッフに向けた対策として
・会場入りの際の検温の実施、発熱(37.5度以上)や悪寒等体調が優れないメンバーがいないかの確認
・「京都市新型コロナあんしん追跡サービス」への登録の依頼
・楽屋等バックヤードの共有部分で手の触れる箇所の消毒
・ステージ前にアーティストとの距離を確保するための立ち入り禁止ラインの設置
・転換時に機材の消毒
・ボーカルマイクにアクリル板を装着
・会場内での分散、マスク着用、手指の消毒の依頼
を行いました。
感染しない・させないことはもちろんですが、特に気をつけた事はお客さんや出演者、スタッフのみんなが安心してこの空間で過ごせるとようにするということでした。
ボロフェスタを楽しんでもらうためにルールはもちろん決めましたが、「自分はいいから」といって守らない人がいるのを他の人が見ると結果的に不安になるし、感染予防ができてないことになるので、お客さんにも声かけをさせてもらいました。
上記以外で当日の各業務においてスタッフが行った対策は以下です。
・フェイスシールド、ゴム手袋の使用
・入退場口での毎回の検温
・感染対策ポップの制作、設置
・人が密集するのを防ぐ声かけ、入場規制
・マスクを外して長時間会話するなど、注意事項を守らない人への声かけ など
コロナ禍という初めての状況の中でのイベント、お客様もアーティストもスタッフも戸惑いがあったと思います。
ですがみなさんの協力と「いいイベントにしたい」という気持ちのおかげで無事2日間を終えることができました。
当日の対応はかなり苦労しました。会場内を巡回して感染対策の指導を行っていましたが、正直躊躇している部分もありました。特に1日目は、喫煙場所での指導が徹底出来ていなかったので、一部で密状態になってしまいました。
1日目終了後のミーティングであらためて指導の方針について話し合い、「感染対策に関する指導は徹底させなければならない」「ルールを守っている他のお客さんが不安に感じる状況を見過ごしてはならない」という方針が明確になりました。
2日目からは喫煙場所が密にならないよう、一度に入る人数を決めて管理したことで、喫煙場所の密状態はかなり改善され、巡回もかなりの頻度で行いマスク未着用者に指導を行いました。
かなりの回数「マスクの着用をお願いします」と言って回りましたが、「なんでマスクせなあかんねん」というクレームは一度も無かったです。お客さんの理解と協力があってこその2日間になったと思います。
いろんな施設などで行われている消毒作業や運営をみて参考にしました。事前に消毒液の配置場所なども細かく決めましたが、本番当日のお客さんの流れなどもみて足したり移動させたりしました。
夏の暑い中でのマスクやフェイスシールドは、お客さんだけではなくスタッフにとっても少し辛い環境だったので、暑さ対策については引き続き考えていきたいと思います。
安心して、気持ちよく、楽しんでもらえるよう頑張りたいと思います。
【イベントを終えて】
◎来場者数
<8月29日(土)> 約300人
<8月30日(日)> 約150人
◎結果
イベント終了から2週間が経過後も、クラスター発生の報告はなし
「京都市新型コロナあんぜん追跡サービス」からの感染報告なし
ご来場いただいたお客様、出演していただいたアーティスト及びアーティストスタッフ、ボロフェスタスタッフ、音響・フード等の外部スタッフなど、「ナノボロフェスタ2020」に関わってくださった方全員から新型コロナウイルス感染は確認されませんでした。
この結果は2020年のコロナ禍において屋内で音楽フェスを開催し無事成功させることができたという、音楽業界やその他のエンタメ業界にとっての大きな一歩になったと感じています。
【そして2021年へ】
「ナノボロフェスタ2020」の後10月に開催予定だった「ボロフェスタ2020」は、新型コロナウイルスの感染拡大をめぐる状況を踏まえ、自分たちの理想とする形での開催は難しいと判断し、残念ながら中止となりました。
「ナノボロフェスタ2020」で得た経験と、「ボロフェスタ2020」のために蓄えていたエネルギーを最大限に発揮し、今年のナノボロフェスタ・ボロフェスタではより一層の対策のもと、20周年という節目の年を彩る最高のイベントをつくります!
みなさまのご来場をお待ちしております!
◎「ナノボロフェスタ2021」
開催日程:2021年8月28日(土)、29日(日)
場所:京都KBSホール
◎「ボロフェスタ2021 ~20th anniversary~」
開催日程:2021年10月29日(金)〜31日(日) 、11月5日(金)〜7日(日)
場所:京都KBSホール、京都CLUB METRO