街の底STAGEをS.L.N.Mで満喫
3年ぶりに復活した街の底STAGEに登場したのは、ボロフェスタには初出演となるS.L.N.M(サルノメ)だ。
まずは「Forgot」から。退廃的な香りのする、クールも畏れを感じさせる世界観が、観客の緊張感を包み込む。ポピュラリティーを兼ね備えたインダストリアルなサウンドのトラックに、モードとバイブスが詰まったリリックとライミングの応酬でぶち上がった。
続いて「かっぱ」。緻密かつ胸にガツンとくるラップを畳み掛けていく。ビートの種類も多様で、彼らが提示する独特なリズムは刺激的で中毒性が高い。それがまた引力となって呑み込まれていく。
MCでは、「(街の底STAGEって)アングラで暗くて狭くて近くてホンマ好き。復活したって感じするわ」と語り、ライヴは、4つ打ちのクラブっぽい煌びやかな「swipe!!!!」から彼らのバンガー・チューン「娑婆にさらば」。男女混声のフックは暗くなった気分にこそ灯してくれるエンパワーメントを感じる。
街の底STAGEでダークでドープなモードに没入。それはちょっと格別な空間で、もうここから抜け出せなくなっちゃいそうになるぐらい、彼らが起こすケミストリーに惹きつけられた。