音楽で遊ぼう!
今年のボロフェスタのシンボルである大きな龍を従えるように登場したYUKARI(Vo)。どんなライヴを見せてくれるのだろうと期待が高まる。
「No more ステートメント」からライヴがスタート! フロアでは全身で飛び跳ねるオーディエンスがモッシュを起こし、そこにYUKARIが突入! オーディエンスを追いかけているのか追いかけられているのか、おもちゃ箱をひっくり返したようにもみくちゃのフロア!
続く「ギャーギャー騒げ」では、YUKARIがマイクを投げてキャッチし、縦横無尽に走り回るなど会場の熱量を牽引する。ボロフェスタ主宰でもあるJJ(Vo&Gt)は、体を揺さぶり感情をギターに乗せて解き放った。
ライヴの途中で機材トラブルがあったが、復活すると再び爆音でKBSホールを揺らす。もんでんやすのり(Dr)の手数の多い華麗なドラム、KOMADORI(Sax)のソウルフルなサックス、谷ぐち順(Ba)のソリッドに歪むベース。Limited Express (has gone?)のメンバーは、仲間でありながら良きライバルであるかのような音の掛けあいでエネルギッシュに演奏する。
YUKARIはライヴの途中、「誰も殺すな、殺させるな」と語った。ボロフェスタでは、他のフェスでは見られないような、戦争や災害といった問題にも取り組んでいる。世界中の音楽が、銃声にかき消されることがないように心のなかで願った。
最後には「INVITATION」をアクト!脚立の上で自由に歌い、笑顔で「最後まで楽しんで! また会いましょう!!」とYUKARIはオーディエンスに手を振った。
Text by 松下愛
Photo by リン(YLC Photography)