Ochunism

ナノボロフェスタ2021
ナノボロフェスタ2021

Photo byshohnophoto
Text byヒワタシサキ

Ochunismの織りなす幻想的なグルーヴに完全心酔。

ネイビーのつなぎ姿でGREEN SIDE STAGEに姿を現した6人組は、関西出身の“ジャンル不特定”バンド「Ochunism」。凪渡(Vo)、ちゅーそん(Gt)kakeru(Ba)、イクミン(Dr)、たいち(Key)、okada(sampler)の6人が織りなす濃厚で幻想的なサウンドが聴き手を惹きつける。

okadaが軽快にサンプラーを打ち鳴らし始まった彼らのステージ。1曲目は「rainy」だ。グルーヴィーで幻想的なメロディーに、癖になる凪渡の歌声が重なる。観客はOchunismのサウンドに誘われ身体を揺らす。始まった瞬間から本能的にわかるこのバンドの中毒性。勢いは止まらずむしろ増すばかりだ。彼らにしか作ることのできないグルーヴは圧巻のクォリティだった。

凪渡は中盤のMCで「いろんなSNSで見ました。たくさんの方がこのナノボロフェスタに関わっていて、本当に頑張ろうって思います」と語った。この時代に頭角を表した彼らのサウンドは、彼らの意志を代弁するように衝撃的で、耳に残って離れない。

最高潮のGREEN SIDE STAGE、最後の曲は各パートが魅力を爆発させる「Masamitsu」。全ての音が覚醒し艶やかな音楽が最高のひとときを作り上げた。彼らの音楽は進化を止めない。今後のOchunismの躍進が見逃せない。