LIGHTERS

ナノボロフェスタ2021
ナノボロフェスタ2021

Photo byshohnophoto
Text byヒワタシサキ

ひまわりのように明るく暖かいサウンド。LIGHTERSが魅せた音楽の美しさ

隣のORANGE SIDE STAGEまで観客で溢れたGREEN SIDE STAGEに現れたのは、東京を拠点に活動する今大注目のインディ・ロック・バンド、LIGHTERSだ。

Rumi Nagasawa(Gt,Vo)が歌い出す直前にはにかむような笑顔を見せた直後、彼女たちの世界が花畑のように広がった。1曲目に演奏した「blue」は彼女の笑顔同様明るいナンバーだ。 Emi Sakura(Ba)が踊りながら奏でる優しくも軽快なベースと心地良く歪んだギターに染み込むような歌声。KBSホールに爽やかな風が吹いたように感じた。

Rumi Nagasawaは「初めての京都なのですごくワクワクしていました。お祭りみたいでついてからずっと楽しいです」と語った。楽しそうに演奏する彼女たちにつられてこちらも自然に体が揺れる。

囁くように儚い声で澄んだ笑顔で歌い、深みのあるロックミュージックを鳴らす彼女たちは8月25日に1stフルアルバムをリリースした。7曲目ではその中から「Leave me alone」を披露。「強気な1曲」と語ったように、可憐さの中に強い意志を感じる楽曲だ。

最後は「bathroom」で爽やかに締めた。最後までLIGHTERSの音楽に浸り心配事などどうでも良くなるほど癒されてしまった。悲しみに寄り添い喜びを増幅させる彼女たちの音楽を、これからも手放すことができない。