安心する音と青春の匂い
びわ湖くんからバトンを引き継ぎ、どすこいSTAGEに登場したのは、シュウタネギと愉快なクルーだ。この日のライヴは、杉本周太(Gt,Vo)、まこまこまこっちゃん(Gt,Cho)、むこ(Uke,Cho)、フリ(Key,Cho)、澤井(Dr)、モチヅキ・タンバリン・シャンシャン(Cho)、しょへ(Ba)、マリアナナ(Cho)、Jin Nakooka(Mand)という8人編成での演奏となった。
ライヴは「ごめんねぃ〜」から。どこか懐かしく、ほっとさせられるメロディが愛おしく、曲からごめんねとくそったれとありがとうが聴こえてきたような気がした。
「キャンドルライト」へ。その合唱要素強めなスタイルや、パーカッションやマンドリンなど、たくさんの音色があいまって、ロビーは酒場やお祭りで仲間たちが盛り上がって民謡を歌い始めたような、賑やかなムードでいっぱいだ。わかっちゃいたけど、想像以上に解放される。祝祭感が半端ない。
「VOLVER」から「ひがしのまち」へ。気負いがなく、伸び伸びと、ひたすら楽しそうなだけで、こっちまで十分笑顔になるステージングからは、彼らが同じ感覚を共有し、ただ一緒にいることが何より大事なんだっていうような、仲むつまじい関係をひしひしと感じる。そんな彼らの瞳がとても美しく、ずっと見ていたかった。
ロビーには、好きなものを共有できる仲間がそこに居て、同じ音楽を聴きながら泣いたり、笑ったり、拍手をしたり、体を揺らしたりする光景を見て、もうそれが全てな気がした。
彼らのライヴには、歌が上手いだったりミスしないだったりといったこととは別に、安心する音があった。そのことが観客に与える励ましの力は計り知れない。