Text by けんてい
Photo by マツオカユイナ
ボロフェスタの過去のライヴから、印象に残ったライヴを
ブログスタッフが個人的にセレクトしてご紹介するLIVE REPORTS ARCHIVE。
今回は2019年最終日のトップバッターを務めたでんぱ組.incを紹介します。
セレクト担当より
最初にかかった曲「でんぱれーどJAPAN」は6年前にでんぱ組.incが出演したときの最後の曲であり、まるで当時の続きのような演出にでんぱ組.incがボロフェスタに帰ってきたんだなと感じたので選びました。(けんてい)
でんぱ組.inc おかえりなさい! 夕焼けSTAGEトップバッター
ボロフェスタ3日目、夕焼けSTAGEのトップバッターをかざったのは6年ぶりの出演、でんぱ組.incだ。
ナビゲーターMCの土龍から「夕焼けSTAGEトップバッターはでんぱ組.incです!」と紹介後、今年のでんぱ組.incのツアーではお馴染みの入場SE、『ウッハヤSE(筆者はこう呼んでいます)』がかかり、会場からは「久しぶりー!待ってたよー!」という声とペンライトの光。
その歓声に応えるように、舞台袖からグレーセーラー服を着た6人が駆け足で登場。
はじめの挨拶「でんぱ組.incはーじまるよー!」の後、一曲目にかかったのは、なんと「でんぱれーどJAPAN」だ。
この曲は6年前出演したときのラスト曲である。6年前の続きという演出なのか、偶然なのかは分からないが、でんぱ組.incのキラーチューンのひとつに、会場も大盛り上がり。
また、根本凪の歌詞パート『きみとつながる、でんぱのパワーで!』を彼女が一部変えて『ボロフェスタのパワーで!』と歌い会場を湧かせた。
続く「プレシャスサマー!」では藤咲彩音が「踊れみんなー!」と元気に会場を煽り、ライヴを歌詞の一節にあるように、あつくてやべー状態に。サビの、拳を上下に突き上げる振り付けもいつものようにキレがいい。
激しい振り付けの2曲を終えた後のMCでは、いつもの挨拶を済まし、
センターを務める古川未鈴が「いや〜バチバチにあついっすね〜」と話し、会場を和やかに。夕焼けSTAGEの前に柵が無いため、気を付けないといけないと6人が話すと、リーダー相沢梨紗から「まぁアイドルだから触ること、できないからさぁ!」と会場に笑いを起こした。
その後、アッパーチューンの「バリ3共和国」、高速ビートと超早口のヴォーカルが魅力の「ギラメタスでんぱスターズ」と会場の盛り上がりをそのままに、歌と激しい踊りで前半ブロックを畳みかけた。
「12月7日、8日に幕張メッセで2daysを行いますので来てくださいー!あと7日はピンキー(藤咲の愛称)の誕生日なんですよね。」と相沢が話すと、成瀬瑛美が「おめでとうー!」と祝福。ファンからも「おめでとう!」と言われた藤咲は「まだまだ先だよ!」と返し、賑やかした。
ボロフェスタと語感が似ていることから鹿目凛が「次の曲は『ボロフェスタ曲』だと思う!」と話した「ボン・デ・フェスタ」では、会場全体が6人と同じ振り付けをして、より一体感を深め、ジェットコースターのように速い曲「破!to the Future」では、6人の息のあった振り付けと、ユニゾンが際立った。
「でんぱ組.incが大好きな京都でライヴができて幸せです!」と相沢が会場に伝え、ラスト曲「でんでんぱっしょん」が流れ出し、サビに入る手前、夕焼けSTAGE背景のカーテンが降り、煌々と輝くステンドグラスが出現し6人を照らす。その一様はボロフェスタへ帰ってきた6人に「おかえりなさい」と言っているようであり、幻想的な空間であった。
12月7日、8日に幕張メッセ2daysを控える6人の快進撃はまだまだ続く。再びステンドグラスの光に包まれた姿をこの目に焼き付けたい。