きらきらしたパレードのようなライヴ!
「やっとバンドメンバーと来ることができました」と話したのは、
2日目Forever Liveステージのトリを務め、ナノボロフェスタ3年連続出演となる、さとうもかだった。初のバンド・セットとなる今回、ベース、ドラム、キーボードの3人に加え、さとうもかがシンセサイザーとギターを演奏。
今年8月5日にリリースした3rdアルバム『GLINTS』の曲を中心に、きらきらしたパレードのようなライヴを披露した。
SE「アイスのマンボ」と共にゆらりと登場し、1曲目「melt bitter」からスタート。かわいくも力強い歌声、じっくりとグルーヴ感があがっていくバンド、揺れて楽しむお客さん。
もう1曲目から素敵な空間ができあがっていた。さとうもかバンドは最強かもしれない。
「改めまして、さとうもかバンドです」と挨拶をし、「ナノボロフェスタ3年目、歴史をお話ししたいと思います!
1年目、弾き語りでした「melt bitter」、自分で感動して、泣いちゃった。2年目、暑い日にライヴハウスで演奏した! 」と笑い、「そして3年目! 大きなところにバンドセットみんなで来れました!!」と心底うれしそうに話す。
「じゃあ聴いてくれ! 」と、次の曲「オレンジ」を踊るように歌った。
ギターを持ち歌うのは、切なく心に響く「愛ゆえに」。さらに、弾き語りから始まった「My friend」。先ほどまでの元気な女の子という印象を覆す、繊細で柔らかな、さとうもかの世界観に引き込まれる。
MCでは、おちゃめな一面やメンバー同士の仲の良さが伝わってくるエピソードを話し、お客さんからは笑みがこぼれた。
次は、そんな4人で作ったという『GLINTS』のリード曲「Glints」を披露! ステージ上でくるくると回る天真爛漫なさとうもかに誘われるように、会場のテンションもさらに上がっていく。
ラストスパートというところで、カーテンが開き、KBSホールの象徴である、鮮やかなステンドグラスがあらわれた!! 気づいて指をさす! サプライズ演出にさとうもかとお客さんは大興奮。
「すごーーーーーい! ありがとうございます! やばーい! 盛り上がってきたな!!」と、さとうもか。
ラストの曲、かわいいフリ付きのダンスを踊る「パーマネント・マジック」は、偶然にもステンドグラスとの相性抜群! 演奏が終わった後も、会場には高揚感と幸福感が残されていた。
歌って、踊って、ギターとシンセサイザーを弾きこなす、さとうもかのライヴは、きらきらしたパレードのようであった。ソロ・セットのときよりも、彼女を自由にさせていたのは、信頼できるバンドメンバーの影響が大きいように思う。なにより、著者は、さとうもかバンドの雰囲気が最強に好きだった。
ソロとしての活動も幅を広げている、エンターテイナーさとうもかから、今度も目が離せない!!