もう、ずっと無敵。今のULTRA CUBに敵うものなどない
ナノボロフェスタ２日目も中盤戦！
２つのステージ中央に構えられた巨大な「拳」が天井からぐんぐんと降りてきて、
観客が一体となって盛り上がったところで、登場したのはULTRA CUB！
ボロフェスタ、ナノボロフェスタではもう定番となった彼らのステージだが、
今日は明らかに気の入り方が違った。今日のULTRA CUBは無敵だ。
最初からすべてのツマミがカンスト状態のような、フルスロットルな状態で「ULTRA LOVE花園」から突っ走る！
稲毛僚也（Dr/Cho）の力強いドラミングと、かぶりつくように歌うカーミタカアキ（Gt/Vo）。
カーミは、身振り手振りの全身で音楽を表現し、目をぎらぎらとさせている。
青春と、汗と涙と下心が一体になったULTRA CUBのエネルギーが、これでもかと炸裂する。
続いて、かわいいあの子に思いを募らせるような語りから、
「あの子が……あの子があああああ！」というカーミの絶叫とともに、「あの娘がセックスしてるなんて俺は絶対信じない」に。清水佑(Ba)の動きのあるベースががんがんに響き渡り、エモーショナルでいてダンサブルな楽曲に化けている。アウトロでは、デグチシュンペイ(Gt)とカーミのギターが絡み合い転がりあっていて、その姿は「あの子」を奪い合って喧嘩をしているライバル同士のようにも映った。
８回連続席が隣になった女の子を想う、という話から、俺はまだあのときの教室にいる、地縛霊なんだとカーミは言い、そして「初恋霊的衝動」へ。彼らの楽曲はもちろんMCでの言葉選びもキレキレで、青春の苦悩ときらめきと暑苦しさ、すべてを代弁している気がする。
そして、「君の部屋に入りたいTONIGHT」、「GRAND THEFT YOUTH」でも、募る感情は底なし、限界を突破してもなお溢れていくばかりだ。全員がメインヴォーカルかのごとく、爆発的なシンガロングでデグチも観客に咆哮する。
４年ほど連続で出演している彼らだけど、今一番勢いがあって、輝いていると思った。彼ら自身もMCでそう言っていているくらいだから、本当にそうなのだろう。ライヴは生き物で、生命力に満ちていて、辛いことを吹き飛ばしてくれるだけのパワーがある。とてつもないパワーが。わかっていた気がしていたけれど、このコロナ禍で忘れていたのだと感じた。
ボロフェスタのいいところは、出会いがあること。この日がなかったら出会っていなかったかもしれない人たちと、出会えることだ、とカーミは強く語った。そして、最後の最後に披露されたのは、「愛を呼ぶ愛してる愛を叫んでるケモノ」。熱いシンガロングに応えるように、みんなの想いと拳が挙がった。途中、ベースのトラブルがあった清水はすかさずシンガロングに切り替え、全員の熱い歌声がKBSホールに響き渡っていたのはナイスだったし、本当にかっこよかった。
この暑苦しいほどの愛と熱量でもって、どんどんと突き進んでいってほしい。
ナノボロフェスタも、ULTRA CUBも、大好きだ。
