エナジー全開のポジティヴパワー
詩羽(うたは)(Vo.)加入後、初のナノボロ参加となった水曜日のカンパネラ。今年5月にEP『ネオン』をリリースするなどして注目が集まっている。さらにボロフェスタではお馴染みのアクトなだけに、新体制のステージを楽しみにしていた人も多かったはず。そんなプレッシャーを微塵も感じさせない、終始エナジー全開のエンパワメントなパフォーマンスを披露してくれた。
「ステージじゃないところから登場で〜す」と、オーディエンスの背後から不意打ちで登場をしたり、同じ目線のすぐそばでパフォーマンスを披露したり、巨大な招き猫が出現したり、振付を考案してみんなで踊ったり、脚立に乗った詩羽を仰ぐようにみんなが右手を突き上げたり……。水曜日のカンパネラのライヴには、KBSホールに居る全員を巻き込んでしまうカラフルなポジティヴパワーがあった。一度巻き込まれてしまえば、ずっと弾けていたくなるような、楽しさが待っている。とくにバラエティがありつつも、乗りやすいフレッシュなダンス・トラックと詩羽との相性が抜群で、病みつきになるジャンキーな気持ちよさがあった。
蛇足かもしれないが、パフォーマンス後に外に出ると、京都の空が、曇り空から晴れ間に変わっていて、「まじで全員味方なの」と思った。
Photo byshohnophoto
Text by増井
