「最高な人生」へ、ラフでタフな爆裂ライヴ!
AM11:30という、お昼にもやや至らない時間帯でのスタートだが、会場には筆者の予想以上のリスナーが集まっていた。MC土龍の「The L.B. !」という掛け声とともに、自信の満ちた落ち着いたギターが鳴り、「いよいよボロフェスタ2日目が始まったんだ」と実感した。
GREEN SIDE STAGE一発目のアクトは、京都を拠点に活動するミクスチャー・バンド、THE L.B.。ブラック・ミュージックをルーツとした音楽性が特徴の彼らだが、極太のグルーヴで会場を大いに盛り上げてくれたライブであった。
黒ニットに黒スウェット、ゆるいパンツという出で立ちのサモハン(Vo)からも、彼らがストリート出自だという自負を感じるが、代表曲“untitled”はとくにその気概が感じられたパフォーマンスだったように思う。「Hey殺伐、生 ふらふらがいい」「走り切る道中、ここからが勝負」と、熱くライムする。そこにタイトなリズムとセクシーなメロディー。徐々に会場があたたまっていくのを肌で感じる。
魂のこもった情感豊かなギター・ソロ。躍動するリズム隊。その中で心地よさそうに佇むサモハン。「いまこの瞬間が楽しくてしょうがないのだろう」と、こちらも嬉しくなるような光景であった。
“bomb killer”では、こちらを煽るようなヨれたリズムと、終盤一気にベースがファズをかき鳴らし、赤い照明のもと一気にブルージーに、混沌とスケールしていくパフォーマンスは最高だった。何度も何度も「bombkiller!」とシャウトのような発声で続ける、この言葉にグッときたのは自分だけでないはずだ。
「友と一回の人生」「いつまでも友と最高の人生」と歌い上げるように、THE L.B.は、仲間と共にいつまでも熱い音楽を鳴らし続けていくのだろう。