ボロフェスタ DO THE DISCO!!!!
MC土龍が扮するフレディ・マーキュリー(!?)が、
“We Will Rock You”の足踏みと手拍子を観客に促し会場を盛り上げる。
フレディが「Look at that!」と後方を指差すと、そこにはミラーボール型のくす玉が!
お客さんがくす玉のひもを引っ張ると「おかえり!! ザ・テレフォンズ」と書かれた垂れ幕が飛び出し、観客席から拍手が起きた。
8年ぶりのボロフェスタ出演でサプライズを受けた石毛輝(Vo,Gt,Syn)は、「ボロフェスター!! 帰ってきたぜー!! 最高の夜にしようぜー! Are you DISCO〜! 声出せないから踊り出せ!」と“Monkey Discooooooo”、“I Hate DISCOOOOOOO!!!”と、ヒット・ナンバーをかき鳴らした。
観客の中には会社帰りのスーツのお兄さんや、夫婦の方々が見えた。去年デビュー15周年を迎えた彼らを、若い頃から応援していたのだろうか。
そんな人々がメロディに乗って揺れたり、サビの「DISCO!」で拳を突き上げているのを見ると、DISCOを歌い続けた彼らは、これからも愛されていくバンドなのだと感じた。
愛される要因はいくつかあるが、岡本伸明(Syn)の存在は確かだろう。“Tequila, Tequila, Tequila,”では、コロナ禍でのライヴ開催で、酒の提供をしていないボロフェスタ会場だが、酔いしれたかのように横・縦揺れに踊り、長島涼平(B)にちょっかいを出したり、松本誠治(Dr)のシンバルを叩いてみたりと自由だ。いや、岡本は『the telephonesの楽曲はこれくらい踊るのが一番楽しいんだ!』と伝えているのかもしれない。
石毛は「踊るしかねぇ!」と最後の曲に最新アルバム曲“Do the DISCO”を選び、KBSホールをディスコ・ホールに仕立て上げた。
ライヴ会場でデカい音で踊ることの楽しさをthe telephonesが教えてくれたライヴであった。演奏後、石毛が観客に言った言葉を借りてレポートを締めたい。
「また来年もお願いします」。
Photo by shohnophoto
Text by けんてい