4人のシンガロングに次はあなたが加わる番
今年8月、Bob Nylon(Gt)とうえだけいと(Dr)をメンバーに加え新体制となったFATE BOXが、14時過ぎの街の底STAGEに登場した。
新体制になった後のライヴというのは、どこか寂しくもありながら「どんな風に変わったのだろうか」「どんなステージを繰り広げるのだろうか」という期待も膨らむもの。
「ボロフェスタ初めまして!どうぞよろしく!」と挨拶すると、3ヶ月連続で配信リリースされた楽曲群の第1弾である「Song for」をいきなり投下。
ウエムラ カズ(Vo&Gt)とBob Nylon、よこせしんたろう(Ba)、うえだの4人が「ウォー!」と叫ぶ同曲は、遠くない未来、私たちのアンセムになることを確信させた。
うえだの軽やかなビートに合わせて、3人が天井に頭をぶつけそうなほど飛び跳ねた「らゔりぃ」、「三分間じゃ夜は変わらない」という哀愁を帯びたフレーズが印象的な「ミッドナイト」を続けて終えると、演奏開始時にはゆとりのあったフロアが、気づけば満員御礼となっていた。
「あと2曲もっとズブズブになりましょう」の言葉と共に突入した「センチメンタル」が、オーディエンスの体を大きく揺らす。ラストナンバー「Virgin」では、ウエムラがギターを放って、客席へ飛び込む場面も見られ、メンバーだけではなく私たちの額にも汗が滲んでいた。
全編を通じて、4人全員が大口を開けて歌唱する姿が目に焼き付いたFATE BOXのステージ。次はあなたがシンガロングへと加わる番だ。
Text by 横堀つばさ
Photo by ウチダミサキ