ニューリー

ボロフェスタ2022
ボロフェスタ2022

新進気鋭の存在を示したオン・ステージ

続いて街の底STAGEに登場したのは、2000年生まれ・弱冠21才の若き才能溢れる気鋭のコンポーザー、ニューリーだ。空音など様々なアーティストへの楽曲提供をするなど、今音楽シーンで注目を集めている。

暗めな照明の下、様々な楽器が並べられているステージに薄いオレンジのサングラス姿で現れたニューリーは、おもむろにベースを弾き始める。様々なサウンドのリリックに一心同体となったように「リズムとフロウ(feat.鎮座DOPENESS)」そして「Pocket Talk(feat. NF Zessho)」を続け、はじくように弾くベースや鍵盤に没入感を覚える。

「Movement(feat. JIVA Nel MONDO)」ではギターに持ちかえ、ピンク紫がかったメロウな光に照らされながら、長めのリフでグルーヴ感を演出。続けて「GOLFF」と「CADDIE」ではリリックにのせて鍵盤を弾き、途中からはベースやギターに持ち替える。雄大なメロディが様々な楽器を操り演出される様に驚かされた。見届けたフロアからの拍手に手を振り、少しはにかみながらステージを降りた。

声を一言も発することなく、35分間グッドかつ独特な浮遊感を複数の楽器を操り演出したニューリー。まさに彼の多彩な才能を示したライヴだった。今後彼の名を聞く機会もさらに増えることだろう。街の底STAGEで出会った彼を、これから要チェックしていきたい。

Photo by 羽場功太郎
Text by キムラアカネ