浪漫革命

ボロフェスタ2021
ボロフェスタ2021

ボロフェスタ20周年、開幕!!!

ついに20周年を迎えたボロフェスタ、トップバッターを務めるのは浪漫革命だ。京都のボロフェスタには京都の浪漫革命が欠かせない。東京での「躍進」ツアーファイナルを終え12月に追加公演を控えている彼ら。トップバッターに相応しい堂々と迫力のあるステージを見せてくれた。

“Lovely moon night”から始まった彼らのステージ。繊細なサウンドが何重にも折り重なって響き渡る。気持ちのいいグルーヴに酔いしれる。
“楽しい夜ふかし”、“サマタイム”と軽快な曲が続き、自然にからだが揺れる。大池奏太(Gt,Cho)と後藤潤一(Gt)の気持ちのいいカッティングの掛け合いが耳に残る。時折声を合わせて叫ぶノリノリの彼らと、観客が一体になるような感覚が最高に心地良い!

4曲目には新曲“ひとり”が披露された。藤沢信次郎(Gt,Vo)は観客ひとりひとりに、大切に言葉を贈るようにして、優しく歌い上げた。浪漫革命の奏でるラブソングは、いつでもまっすぐで直接心に響いてくる。魂の歌声と重厚感のあるバンドサウンドで、ついにボロフェスタが始まるのか、という実感が湧いてきて、言葉にできないほどワクワクした。

“あんなつぁ”では耳馴染みのいいギター・リフと息ぴったりの演奏で会場もすっかり浪漫革命の色に染められてしまった。懐かしいようで全く新しい、浪漫革命にしかない暖かさ。ボロフェスタのステージにぴったりのサウンドだ。
そして最後には“KYOTO”で京都への愛を歌い上げた。メンバーひとりひとりの歌声も綺麗に重なり最高のハーモニーを創り出す。いつまでも聞いていたくなるような歌声だ。MCで藤沢は浪漫革命を「京都に“君臨”している」と表現し、笑いながら「京都で“活動”している」と訂正する場面がみられた。しかし、まさに浪漫革命は京都に“君臨”しているバンドだ。ボロフェスタ20周年、最高の幕開けを見せてくれた浪漫革命。最高の6日間が、今年も始まった!

Photo by 関 ゆかり
Text by ヒワタシサキ