chelmico

ボロフェスタ2022
ボロフェスタ2022

パワー・アップしたキュートガールズにOK, Cheers!

ORANGE SIDE STAGEに登場したのは、いまや数々の音楽フェスなどにも出演し日本を代表するラップ・デュオとなったchelmicoだ。
ボロフェスタへの出演は2017年の深夜メトロから5年ぶりとなる。走りながら元気にステージ上に登場したRachelとMamiko。1曲目は代表曲「Player」で「Everybody say yeah! Yeah!」と勢い全開で煽り、まさに本編開始の合図だ。矢継ぎ早に「Highlight」を演奏し、腕を左右に振るお客さんとともに会場はすでに一体感に包まれている。クラップを自然と流れの中で求め、レスポンスと対話しながら「1番簡単な作業だよ!」と呼びかけ、右・左・真ん中と動き回る。流石の盛り上げ上手だ。Rachelが前を指差しキメ顔をしMamikoが後ろで両手を広げてシュールなポーズを決め、曲を締めたところでついにお決まりのブウォーン! という音とともに「MC Rachelだよ」「MC Mamikoだよ」「chelmicoだよ!」というライヴでの定番の挨拶が。

会場には2017年のメトロに来ていたという数名の人やライヴ自体を初めて観る人、ボロフェスタでのchelmicoは初めてだという人など様々な人が集まっているが、全員ひっくるめて置いていかずに、むしろ加速して盛り上げようという気持ちが前面に出ている。次の曲の振り付けを練習するが、「ちょっともう本番聴いてください! O・La!」とRachelが叫び、まさに百聞は一見に如かずという勢いで「O・La」に突入。「この世界は窮屈かも どうするよやってらんない」と鬱憤を発散しながらも、「この世界はウチらのもの」と言い切ってくれる彼女たちを観て、強い気持ちになれるのだ。色んなしがらみも多い世の中ではあるが、まだまだ捨てたもんじゃない精神で世界に立ち向かっていきたいと改めて感じた。

そして、「桃作ったら意外と楽しい曲やりまーす!」と笑いながら言い、2022年にリリースした『gokigen』から「ISOGA PEACH」を披露。腕を上下に振りながら、手で桃の形を作る一同。そして、ゆったりできる曲ちょうど持ってきたと言い、「Meidaimae」と「balloon」を続けて披露。より一層、ふたりの声のハーモニーが綺麗に聞こえる。残すところ2曲となり、観客から聞こえる「えー!」という懐かしい声に感動しかける2人。「コロナ禍で音楽のかかる場所を大事にしたいな〜やっぱ好きだな〜と思いながら書いた曲を」というRachelの言葉のあと、曲に合わせて右に左に動き、声だけで空間全体を作り上げるパフォーマンスの「Disco」。そして、ラストの「Easy Breezy」では、人差し指を掲げ回させるお馴染みの振りだ。

昨今の音楽シーンの在り方を考えざるを得ない時代において、音楽への向き合い方や生活への不可欠さを改めて実感している。「サンキュー音楽!」というRachelの言葉にもあったように、キュートさと力強さがパワーアップして音楽的にも広がりが増えたchelmicoの、音楽への感謝と愛が存分に伝わってきた。最後に「健康第一! chelmico第二! のピースで失礼します!」と元気に述べ、圧巻のパフォーマンスを終えた。京都のみならず、日本全国を巻き込み進化を続けるchelmicoの更なるビッグな活躍に今後も注目していたいし、是非ともこちらもご贔屓にさせて頂きたい。

Photo by shohnophoto
Text by キムラアカネ