FIRE BOYS

ボロフェスタ2022
ボロフェスタ2022

全ての心をハッピーに

ボロフェスタ2日目、mekakusheからバトンを受け継いで街の底STAGEの最後を務めたのが、リアルハッピーハードコアユニット・FIRE BOYSだ。

会場のBGMのボリュームが下がり音が止まった後、突然数秒の沈黙が流れる。何が起こっているのだろうか、と考えていると「よろしくお願いします」と一言。その瞬間にFIRE BOYSの熱い熱いパフォーマンスが始まる。初めからトップスピードで暴れ出す彼らの勢いに飲まれまいと、フロアのお客さんたちも必死に迎え撃つ。激しい熱気に包まれて、気づけばいつのまにか、拳を高く突き上げている筆者が居た。最高! もう、その2文字だけで全部の感情を表現したくなってしまった。

そんなフロアのボルテージも最高潮になったタイミングで披露された「ヤルシカネエ」。日々、いろんなものに押さえつけられながら窮屈に生きている私たちの代わりに「やるしかねー!!」と叫び続けてくれてるのかもしれない、なんて思わせてくれる。あまりにもヒーローだった。彼らの叫びを聞いていると、この場を全力楽しみ切らないと損だ! 楽しむしかねー!! という気持ちにさえもなってきた。

その場にいる人すべてをハッピーにしてくれるハッピーの塊、FIRE BOYS。地下に溢れたハッピーを嗅ぎつけて、気づけば街の底STAGEは人でいっぱいになっていた。全力で今この瞬間を楽しむ彼らのパワーを全身に浴びて、街の底STAGEは達成感のある締めくくりを迎えることができた。

Photo by 羽場功太郎
Text by 風希