独創的なトラックとリリックを見逃すな!
ボロフェスタ最終日、GREEN SIDE STAGEのトリにヒップホップ・トリオDos Monosが登場だ。「コロナ挟んだけど、Dos Monos始めたての頃からお世話になっているフェス。今日はいつも通りやろうと思うんで、初めましての人が多いと思うけど楽しんでって〜」と荘子it。
荘子itのギターカッティングから始まった「medieval」では、没と途中からステージに参戦したTaiTanの掛け合いで1曲目から早速ぶち上げていく。彼らのライヴはクリエイティブな映像も特徴的だが、続く新曲でも次々と切り替わる映像を背景に、TaiTanが刻む強烈なラップ、没のシャウト等繰り出される数々のパフォーマンスから目が離せない。「一億総ツッコミ」が映し出され始まった「王墓」では、ジャンプしたり全身で踊り狂う3人。「ゲラは即刻Get out」というリリックも強く耳に残る。
そして、どんどん加速していく中本日1番の盛り上がりだったのは「Estrus」だ。暴れるドラム式洗濯機の映像をバックに、「ドーパミンドパドパ ドン・ヴァン・フリート」と叫ぶ彼ら。TaiTanもキャップを脱いで振り回しており、フロアからは止めどなく歓声があがる。
前曲「スキゾインディアン」からアカペラで繋いだ「TheaterD」では、最後まで音の余韻を持たせて終わり、様々な顔を見せてくれた彼ら。独創的なトラックとリリックはもちろん、色んなパターンで何度も映し出されたDos Monosの文字やステージを駆け巡る勢い。これからもシーンを牽引し高いところまでいってほしい。強烈すぎる印象を残すには十分なパフォーマンスだった。
Text by キムラアカネ
Photo by 横矢和佳